機動警察パトレイバー / Mobile Police Patlabor

機動警察パトレイバー / Mobile Police Patlabor

『機動警察パトレイバー』は、1988年にリリースされたオリジナルビデオアニメーション(OVA)と『少年サンデー』誌上での漫画版の連載開始から始まった、メディアミックス・コンテンツの先駆け的タイトルである。作業用のロボットが需要により暮らしの日常の風景にまで普及した1999年の東京が舞台で、主人公の新米女性警官・泉野明(いずみ のあ)が同僚の仲間たちと共に悪戦苦闘しながら、警察に導入されたロボット部隊の搭乗者のひとりとして日々巻き起こる事件と出来事の数々に立ち向かう様を描いた物語。

blonderedheadのレビュー・評価・感想

機動警察パトレイバー / Mobile Police Patlabor
10

ロボットアニメの極北!圧倒的リアリティと人間ドラマが魅力のシリーズ。

レイバーと呼ばれる巨大ロボットが実用化された日本。
そんな日本でそのレイバーを用いた犯罪に対抗するために生み出された、警察用のレイバー、「パトレイバー」。
本作はそんなパトレイバーを擁する「特車二課第2小隊」に所属する個性豊かな若者たちを主人公としたロボットアニメです。
ロボットアニメでありながらこのアニメに出てくるロボットはロケットパンチを繰り出したり空を飛ぶことはできません。
あくまで「兵器」「道具」として描かれるロボットを中心とし、警察という巨大な組織と青いところの残る若者たちの人間ドラマは、あの踊る大捜査線にも影響を与えています。
シリーズは初期OVA、新OVA、TVアニメ、劇場版1~3のアニメ作品に加え、漫画、実写、ゲームと様々に展開しており、メディアミックスの先駆けとして評価されています。
中でも劇場版第一作と第二作は監督の押井守氏の最高傑作とも呼ばれ、他のシリーズを見ていなくても映画単体として見ても楽しめる作品になっています。
ストーリーは各作品でバラエティに富んでおり、東京でクーデターが起きたり、巨大な怪獣が出てきたり、全くロボットが登場せず特車二課での日常や事件が描かれたりと、多くの人に楽しめるエンターテインメント作品となっています。