タイトルなし
叔母に育てられ、愛に餓えた高校生の女の子・松坂さとうは、ある日工事現場で8歳の女の子・神戸しおに出会い、本当の愛を知る。それまで、愛を知るため男をとっかえひっかえしていた、さとうが、しおに出会うことで一途になる。その愛を守るためには、どんな事をしてもよいと考えるさとう。しおは、実は行方不明の女の子で、そのしおを独占するために、人を殺すこともあるさとう。さとうとしおの関係は、愛というより、お互いに依存しあっており、愛とは何かと、考えさせられる内容です。しかしながら、さとうもしおも、お互い育った家庭環境が悪く、どこかさみしさを抱えているので、仕方ないかとも考えられますが、さすがに、さとうが、さとうの親友を殺してしまうシーンは、なんとも複雑な気持ちになりました。さとうを育てた叔母も人の愛し方がおかしい点があり、殴られることも愛だと主張する、叔母もだいぶ、ぶっとんでいるなと感じます。登場人物の名前が、松坂屋さとう、神戸しお、苗字は牛に関すること?「さとう」と「しお」なのでさとうは、しおによって甘さが引き立つ?などなど、人物名にも考察するとさらに楽しくみる事ができる、純愛サイコホラーです。未成年にはおすすめしませんが、大人には刺激的で楽しめる内容です。