カジュアルユーザー向けのポケットモンスター
ポケモンは長らく愛されてきたシリーズで、今作は初代のピカチュウ版をリメイクしたモノだ。
ピカチュウ版とイーブイ版があり、どちらでプレイするかによって相棒のポケモンと一部の野生に変化がある。
今作は始めて据置で出た本編のポケモンになるが、今までと比べて進化しているとは言い難い。
同じ初代のリメイクとして、ファイアレッド・リーフグリーンが出ているが、それらに比べると登場するポケモンも、訪れられる場所も減っているためだ。正統派のリメイクというよりは、初心者のためのポケモンと言えるだろう。
今作の特徴として野生ポケモンとの戦闘がほとんどなくなり、最初からボールで捕まえるシステムに変わっている。
従来より簡単に捕まえられる反面、野生のポケモンを弱らせて捕獲するという工程がなくなったのは少し寂しくも感じる。
トレーナーとの戦闘においては特性や持ち物がなくなり、よりシンプルな戦闘になっている。
オンラインは従来のレート対戦は無く、対戦をメインとして遊ぶには不便だしあまり魅力を感じない。
かと言って雰囲気を楽しもうにも、グラフィックはそれほど綺麗ではないし、フィールドでの視点は見下ろしでほぼ固定なので味気のない画面が続いてしまう。
戦闘中のポケモンのモーションも凝っているとは言えず、はっきり言って手を抜いていると思ってしまう場面もあった。
今作で一番良かった点はポケモンを連れ歩きできる事で、153匹のポケモンそれぞれに特徴があり、その動きを眺めるだけでも面白い。球体のポケモンは転がっていくし、キャタピーは頑張って主人公に追いつこうとする。
主人公がカビゴンのお腹に掴まったり、サイドンの体にしがみついたりと、連れ歩きはポケモンの魅力を今までよりも引き立たせていると感じた。
基本的な部分は変わってないし、よりシンプル化されているため従来のポケモンファンよりもポケモンGOなどから始めた人の方が楽しめると思う。
ポケモンレッツゴーは決して悪い作品ではないが、あまり期待しすぎるのはおススメしない。