魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

『魔法少女まどか☆マギカ』とは、蒼樹うめの描くポップで可愛らしいキャラクターと虚淵玄の描くハードで重いストーリー展開が特徴のダークファンタジー。願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たち。優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に、少女たちの希望と絶望を描く。

beat0804のレビュー・評価・感想

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
8

可愛いイラストに騙されてはいけない

魔法少女まどか☆マギカは、何でも願いを1つ叶える代わりに魔法少女になるという運命を追った少女たちの物語です。
キャラクターもそんなに出てこないので、見る分にはそんなに頭を使わないで観られますが、最後に今まで張っていた伏線が一気に回収されるところが見ものだと感じます。

可愛いイラストですが、内容は結構残酷です。
主要キャラクター5人のうち、作品を通して生き残るのはたった1人。
観ている私もまさかそんなにキャラクターがいなくなるとは思わず当時驚いた覚えがあります。

ところでこの物語の主人公まどかは、魔法少女になることを最後まで迷います。
タイトルに名前があるのに、まどかは魔法少女として活躍をあまりしないのです。
物語を通して、まどかは魔法少女になるか悩みます。
しかし最後にその決意を決めたとき、物語は大きく動き出します。

音楽を担当されている梶浦由記さんの曲が、なんともいえない不思議な雰囲気を出しています。
また、魔法少女が戦う魔女を製作した劇団イヌカレーも良いです。
どちらも日常の中にある非日常を上手く表現していると思います。

可愛いイラストについ騙されて、ほんわかしたアニメかと思って観始めてはいけません。
そこには運命に翻弄された少女たちの生き様が描かれているのです。