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無心で観られるが気づいたらのめり込む
人類がほぼ死滅し、文明が崩壊した都市で、チトとユーリという2人の女の子が祖父の言葉を頼りに都市の最上部を目指す話です。
2人乗りの小さなキャタピラ式の乗り物でひたすら、ひたすらに移動。
移動をしながら随所で、人類の残した食糧や燃料、有事に備えての銃弾を補給しながらただひたすらに都市を登ります。
道中、二人は生き残った様々な人に出会います。
たった一人で手書きの地図を書き上げようとする人、飛行機を開発して遠くへ飛ぼうとする人、果ては感情に芽生えつつあるロボットなど。
彼ら彼女らとの出会い、別れを経験しながら、人とは何か、戦争とは何か、生きるとは何か、というテーマの本質に迫ります。
単語だけ並べるとヘビーな話に思われがちですが、この作品は少女2人の織り成すゆるい雰囲気が雰囲気の重さを相殺してしまいます。
しかし、少女2人のやりとりから多くのことを考えさせられます。
人とは?戦争とは?生きるとは?
食事や娯楽などさまざまなものが飽和した現代では触れることのできないであろう少女二人の思考は必見です。
もともとはネット連載の漫画でしたが、人気のあまり単行本化に加えてテレビアニメ化もされました。
漫画はもちろんですが、テレビアニメ版もぜひ視聴してみてほしい作品。おすすめです。