シリアスの時は、ちゃんとしている銀さん。
この映画は2010年4月に公開されました。テレビアニメ「銀魂」の人気エピソードを映画化したものなので、オリジナルストーリーではなく、アニメ「紅桜篇」のリメイク版となっていることからタイトルに「新訳」とついています。原作・アニメでは登場しなかった真選組も登場します。
あらすじは、真夜中に攘夷志士の桂小太郎が岡田似蔵の辻斬りによって安否不明に。情報を知った真選組は、すぐに攘夷志士の中でも最も過激な男、高杉晋助を探す作戦を練っていました。後日、桂の相棒のエリザベスが坂田銀時営む万事屋を訪れ、桂を探してほしいと依頼をしようとします。しかし、一向に何もしゃべらないエリザベスとはあまり関わりたくない銀さんはちょうど鳴った電話の依頼を受けて、そのまま仕事に向かってしまいます。取り残された従業員・志村新八と神楽はエリザベスとをほっとけない気持ちで、協力して桂を探すことに。神楽は別行動で桂を探しに行き、新八とエリザベスは犯人を探そうと狭い裏路地に張り込んでいました。そして、真夜中…。新八とエリザベスは、高杉の部下の岡田似蔵と遭遇して攻撃されそうになったところ、間一髪のところで銀さんが駆けつけたのです。
そんな岡田の持つ刀は脈打つ生物のように不気味でした。妖刀「紅桜」を目にした万事屋一員の命運はいかに。そしていま、坂田銀時と高杉晋助の因縁の戦いが幕を開けようとしています。
この映画ではリメイク版ということもあって、映像も更に高画質になっていて、より新しい臨場感で「紅桜篇」を楽しめることができます。テレビ版では放送されなかったシーンも追加されたので見所が満載です。ただ、真選組は登場したもののあまり出番がないので残念でした。ギャグとシリアスの絶妙な絡み具合が「銀魂」の魅力です。個人的に、エリザベスの顔が「ゴルゴ31」の顔になっていたところに思いっきり笑いました。長編でキャラの魅力をぐっと引き出す銀魂はまさに王道のジャンプ作品です。