9
母の愛
見た目が若いまま長寿の命をもつイオルフの一族である少女マキアと、人間の赤ちゃんが出会うシーンは大きな運命を感じました。赤ちゃんは男の子で、エリアルと名付けて一生懸命育てていくマキアの姿に感動します。
1人1人登場人物たちの感情が伝わってきます。時が流れていけばいくほど、気が付けばマキアと同じ位にまで成長をするエリアル。エリアルは思春期だってあるし、それでなくても訳ありの親子ですから反発してしまう場面もあります。
視聴者としては、マキアの気持ちも、エリアルの気持ちも、痛いほど分かってしまうので涙が溢れます。一人で一生懸命育てたエリアルが大人になって、いつしか奥さんと子どもという大切な家族ができます。こうやって人間は成長していくんだと改めて思いました。そして、母親の偉大さや大きな愛情、愛ゆえに叱ってしまうことや言えないこともあるのだと思いました。
マキアに密かに想いを寄せていたラングがとても良い人です。マキアが好きだからこそ、エリアルに対して強く言うこともありますが、それも彼の優しさなのだと思いました。ラストは涙なしでは観られないです。マキアとエリアルの回想シーン、エンディングの曲に号泣必見です。