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もどかしさ満載の恋物語
幼い頃からなんでも話し合えて、どんな時でも一緒だった幼馴染の男女の恋物語です。お互いの気持ちに薄々気付いてはいるものの、怖くて気持ちを伝えられず遠距離になってしまいます。それぞれを想い合いながら違う人との関係を持ったり、たまに会いに行ってみたり、近況報告をしたり、いつでも頭の片隅にはお互いの存在がある2人の姿に、観ているこちらがもどかしさを感じてしまいます。思いがけず子どもができてしまってことも、結婚することになったことも、離れている間に起こるすべてのイベントに関してはしっかり報告をしていました。おめでとうと声を掛けるも、なぜその相手が自分ではないのかと辛い思いをする場面も何度も出てきます。それでも何とか前を向いて生きていく強さや、周囲の人々の温かさを知りながら高校生だった2人は大人になります。あの時ちゃんと伝えていればとか、違う道を選んでいればとか、誰にでも必ずある後悔を上手に盛り込んでいる作品なので、誰が観ても共感する部分があるのではないでしょうか。しばらく連絡を取っていないあの人は元気かなと、観終わった後思わず誰かに連絡したくなるような素敵な作品でした。恋の酸いも甘いも一気に感じられるので、特に女性の方にオススメです。