ヲタクの恋は素晴らしい!?
2018年春にアニメ化もされた「ヲタクに恋は難しい」。元々はネット上で連載され、話題になり書籍化された作品である。
タイトルのとおり、主要な登場キャラクターのほとんどがヲタクという、時代の流れを感じるキャラ設定。
その種類も様々で、今では一般常識になりつつある腐女子の桃瀬成海(ももせ なるみ)から、廃人レベルのゲームオタクの二藤宏嵩(にふじ ひろたか)、その手の業界では有名コスプレイヤーである小柳花子(こやなぎ はなこ)、アニメを嗜むライトヲタクな樺倉太郎(かばくら たろう)と選り取りみどり。
物語は成海が転職した先の会社で始まる。
成海と宏嵩は小学校の時からの幼馴染で、運命的な再会を果たす。ここまでは王道少女漫画展開だが、ちょっと違うのはふたりが極度のヲタクだということ。気づけば居酒屋で一緒にモン○ンで一狩りしているという、ある意味特別な関係。そんな2人だが、宏嵩の何気ない一言でお付き合いをスタートすることに。ところがちょっと変わったふたりの関係は、なかなか普通のカップルのように上手く進まず…?
そんなふたりを見守りつつ、時に騒動にも巻き込んでいくのが、職場の先輩カップルである樺倉と小柳である。このふたりもまた極度のヲタクカップル。しかし全員がヲタクという共通点から、気づけば4人でつるんで行動することが増えていく。
話のところどころに実際のアニメや漫画のコアなネタが散りばめられており、元ネタに気づいたときは自然とニヤニヤしてしまう。
それぞれのカップルも基本はふざけたやり取りをしているが、ふとした時にキュンキュンポイントをいれてくるので油断ならない。ちょっとヲタクな人には、必ず共感してしまう部分が隠れている。
今でもネットで一部無料で読むことができるので、試し読みするのもいかが?
コミックスには書き下ろしがたっぷりなので、気に入ったら書籍購入すべき。
唯一突っ込むとしたら、現実にこんなに美男美女なヲタクカップルがいてたまるか…といったところだろうか。