ベイビーわるきゅーれ / Baby Assassins

ベイビーわるきゅーれ / Baby Assassins

『ベイビーわるきゅーれ』(英題:Baby Assassins)とは2021年公開の日本の青春バイオレンスアクション映画。監督は坂本裕吾。続編に『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』がある。社会に適合できない女子高生殺し屋コンビは、卒業を機に表の顔として普通の社会人を演じることになる。人殺ししかしてこなかった彼女たちが、社会に馴染もうと悪戦苦闘する姿を描いた人気作。

two_lightz3のレビュー・評価・感想

ベイビーわるきゅーれ / Baby Assassins
8

唯一無二の日常系『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

『殺し屋』という殺伐とした職業と『ゆるゆるの日常』が混ざり合った結果、いい塩梅になったベイビーわるきゅーれシリーズ、待望の第二弾。

今作も、殺しの仕事はうまく行ってるのに人間としての生活がうまくいかない、主人公ペアのまひろとちさとの日常がゆるゆると描かれる。
銀行への振り込みを先送りにした結果ギリギリになって焦ったり、少ないお金を増やそうとしてとんでもない博打に手を出したり、殺し屋の癖に平凡な私たちと何ら変わらない生活をして似たような悩みを持っている、まひろとちさと。
映画を見ていると、不器用な二人に対する母のような気持ちがどんどん大きくなっていく。
殺し屋だって一人の人間なのだ。

なんといっても今作の魅力は、殺し屋のプロである二人の座を狙って、アマチュア殺し屋の男性コンビが現れるところだ。
ベイビーわるきゅーれを愛してきた視聴者としては、二人の命を狙う敵なんて到底許し難い存在である。
敵と聞いただけで、すぐに殺して欲しいと願ってしまう。
それなのに、なぜか憎めない。
憎めないどころか、途中からアマチュアコンビの方をどんどん応援したくなってしまう。

まひろとちさと気の抜けるような会話のやり取りや、かけがえのない日常のシーンはより堪能でき、見どころのアクションシーンはよりスリリングになっている今作。
「どうか、この時間が少しでも長く続きますように」
思わずそう願って気づく。
貴方はどの殺し屋のことを想っていますか?