あんのこと

あんのこと

『あんのこと』とは、2024年の日本の映画。監督・脚本は入江悠。出演は、河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎など。ホステスの母親と足の悪い祖母と3人で暮らす香川杏。幼い頃から、酔った母親に殴られて育ち、小学4年生から不登校となり、12歳の時に母親の紹介で初めて体を売った。その生活から抜け出せず、売春や麻薬の常習犯となってしまう。そんな彼女が更生する手助けをしようと2人の男性が手を差し伸べるが、コロナ禍によって3人はすれ違い、孤独と不安に直面していく。ある少女の人生をつづった2020年6月の新聞記事に着想を得て、入江悠が撮りあげた人間ドラマである。

ishikawa04226のレビュー・評価・感想

あんのこと
5

あんのことを見て

幼い頃から母親からの虐待を受け12歳の頃には母親から売春を強要されて、そのような人生の苦痛から逃げたいがために薬物中毒になってしまうという実話を基にできた壮絶な人生を歩む、杏「あん」という一人の女の子の物語です。

先に言っておきますが、心が弱い方や気を病みやすい方は見ないことをお勧めします。この映画は主人公の杏の人生がいい方向に向かおうとするとそれを拒むかのようにことごとく悪い方向に転がって行ってしまいます。そこで私自身は心は強い方なのですが、結構ショックを受けてしまいました。

壮絶な人生を歩む杏ですが転機が訪れます、薬物を使用していた現場を抑えられて捕まってしまい、佐藤二朗が演じる刑事と出会います。
その刑事と一緒に学校に行ってなかった分の勉強を取り戻したり薬物のことを相談して薬物をやめていたり人生がいい方向に向いていたのですが、そこでその刑事の衝撃の事実が発覚します、なんとその刑事は性加害者だったです。その事実を知った時の主人公の杏の気持ちを考えるとかわいそうで仕方がありませんでした、杏に対して良くしていたのは善意だったのかそれとも善意だけではなかったのかなど色々な想像をしたのですごく印象に残っています。

ここまで見て面白そうだなと思った人はぜひ見てみてください!