年齢関係なくずっと読み続けられる名作
あまりにも有名な作品タイトルドラえもん。誰もが幼少期に1回は読んだ事があるのではないでしょうか。面白い事に秘密道具の便利さ、あったらいいなと思ったり、あまりにも情けないのび太君へのイライラ等が主な感想の幼少期を過ぎると大体ぱっと読まなくなる時期が来ます。けれど社会に出て挫折や壁にぶち当たった時にふと思い出す漫画にドラえもんが上がります。
大人になって読み返すと、改めてドラえもんという作品自体の凄さに感服します。まずストーリーが分かりやすく、必ず名言があります。のび太君の泣き言をドラえもんが文句を言いつつも秘密道具を渡す→それを使うのび太君→いい感じに進むけれど調子に乗り過ぎて失敗し反省。そして、のび太君にとても共感出来て好きなキャラになります。あれだけイラついていたのび太君の言葉や泣き言の数々、「お菓子はなぜ食べるとなくなるんだろう」「男らしい、女らしいなんて誰が決めたんだろう」等リアルで話したら白い目で見られそうなばかばかしい、でも当たり前のことをおおっぴらに言ってのける名前の通りのびのびと生きるのび太君。また弱虫とよく言われますがかなり酷い苛めにあってます。主にジャイアン・スネ夫に毎日追っかけられたり、殴られたり、因縁つけられたりの目立つ苛めから、のび太君が一番怖いものを調べて脅かしてみようと皆に調べられたり、全員無視されたりの陰湿な苛めまでかなり酷い苛めを受けているのに、泣きついた後はころっと表情代わる柔軟性。弱虫どころかいえいえ十分強いと思います。
ストーリー、キャラと申し分ない作品ドラえもんですが、最大の魅力はドラえもんの存在と思います。自分の悩みを真正面から聞いてくれ、共感や味方になる反面突き放したり、説教したり…いつも正しい訳ではなくたまにめちゃくちゃな事をしたりもする。だからこそお兄ちゃんでもあり先生でもあり大事な親友のポジション。大人になるとドラえもんの様な存在は凄く稀有なんですよね。だからこそいつまでも読み続かれる作品じゃないかなと思います。