旅立ちの時(映画) / Running On Empty

旅立ちの時(映画) / Running On Empty

『旅立ちの時』(原題:Running On Empty)とは、1988年のアメリカの青春映画。監督はシドニー・ルメット。出演はリヴァー・フェニックス、クリスティーン・ラーティ、ジャド・ハーシュなど。ゴールデングローブ賞脚本賞を受賞。また、主人公・ダニーを演じたリヴァー・フェニックスの演技が素晴らしいと話題になった。反戦活動家のテロリストとして指名手配されている両親と逃亡生活を送っている17歳の少年・ダニーは、ニュージャージーにやって来た時、音楽教師フィリップスに才能を認められ、その娘ローナと恋に落ちる。自分の将来に希望が感じられた矢先、両親を訪ねてきたかつての同志が銀行強盗で逮捕されてしまうのだった。

surugaaoiw2のレビュー・評価・感想

旅立ちの時(映画) / Running On Empty
8

リバー・フェニックスの演技に魅せられる

1988年の映画「旅立ちの時」は、指名手配中の両親を持つ少年が、やがて親の手を離れ自立するまでの姿を描いたヒューマンドラマです。
当時、レンタルビデオで何度も見た映画です。リバーの演技に魅せられてしまいました。エンディングでは「Fire and rain」を家族で歌い、別れの時を迎えます。リバー演ずるダニーの涙ぐむ表情は今でも忘れられません。
親の人生に翻弄されて生きてきたダニー。同じところに長く住むことができず、名前を変えながら転々と居住地を変えて生活をしてきました。そのため誕生日のケーキには「some」という名前。名前がいつも変わるからです。そのような自身の話を恋人に打ち明けます。やがて思春期を迎え、恋をして、決断の時を迎えます。
母親から教わってきたピアノ。ダニーの母親は才能を持ちながらも「ピアノ演奏者」としての道をあきらめて社会活動家としての道を選びました。そのことには後悔はありませんが、我が子には、「ピアノ演奏者」としての道を歩ませたい。母親は数十年ぶりに会った父に我が子と自身の夢を託すことにしました。
ダニーもまた自身の夢に気付いてはいますが、大切な家族を悲しませたくはない、一緒にいたいと葛藤します。
そして家族が離れ離れになることを恐れていた父親が決断し、「ダニー、車から降りろ」と告げます。果たしてダニーが取った行動とは。
是非その目で映画の結末を見て下さい。