ビューティフル・マインド / A Beautiful Mind

ビューティフル・マインド / A Beautiful Mind

『ビューティフル・マインド』とは、ノーベル経済学賞受賞の数学者ジョン・ナッシュの半生を描いたアメリカの映画。
数学界、経済界にとって画期的な理論「ナッシュ均衡」を発見、発表する天才数学者のジョンだが、人付き合いが苦手な中で仲の良い友人が出来たり秘密部隊から極秘任務を任されるという幻覚を見る統合失調症に苦心した。本作では統合失調症の世界観の例を示すとともに、最初は自身の幻覚を現実と思い込んでいたジョンが事実を受け止め、周囲の人たちと共にその事実と向き合っていく様が描かれている。2001年公開。

fbom18のレビュー・評価・感想

ビューティフル・マインド / A Beautiful Mind
10

弱点を認める勇気、立ち向かう強さを学べる

この映画は実際の話が元になり作られている。
主人公は昔からとても頭がよかった。だが、その反面周りからは変人扱いをされていた。
最初の方は「少し変わり者なくらいじゃないか」と思うが、物語が進んでいくと主人公がある病気だったことがわかる。
そこから、急展開を迎え、主人公の葛藤や頑張り、周りの支えなどがあり、クライマックスを迎える。

周りからいじめられている主人公だが、ルームメイトとの出会いで一時は明るくなる。
だが、彼は精神障害を患っており、それが妄想だったことが判明する。
順調に行っていたはずの生活が妄想で、それを受け入れられない主人公と、受け入れさせなければいけない家族や友人とのシーンは胸が苦しくなる。
その後、主人公はまだ妄想は見えているものの、彼らは自分の妄想だということを認め、物語はいい方向へ進んでいく。
主人公はついにはノーベル賞を受賞するのだが、この時に言った言葉には、「こんなすごい人がこう言うなら…」と納得、感動し、「すごいな〜」と思ってしまう。
そして、この時代の学者や大学生達の間では優秀な人に敬意を表す独特の儀式みたいなものがあるのだが、映画の序盤ではそれを端から見ていた主人公が、最後にはみんなに敬意を表される。
この瞬間は本当に感動する。
この映画からは、自分の弱点を認めることの大切さ、その辛さ、そしてそれでも懸命に努力することの凄さなど学べる。
とても考えさせられる、いい映画だった。