弱点を認める勇気、立ち向かう強さを学べる
この映画は実際の話が元になり作られている。
主人公は昔からとても頭がよかった。だが、その反面周りからは変人扱いをされていた。
最初の方は「少し変わり者なくらいじゃないか」と思うが、物語が進んでいくと主人公がある病気だったことがわかる。
そこから、急展開を迎え、主人公の葛藤や頑張り、周りの支えなどがあり、クライマックスを迎える。
周りからいじめられている主人公だが、ルームメイトとの出会いで一時は明るくなる。
だが、彼は精神障害を患っており、それが妄想だったことが判明する。
順調に行っていたはずの生活が妄想で、それを受け入れられない主人公と、受け入れさせなければいけない家族や友人とのシーンは胸が苦しくなる。
その後、主人公はまだ妄想は見えているものの、彼らは自分の妄想だということを認め、物語はいい方向へ進んでいく。
主人公はついにはノーベル賞を受賞するのだが、この時に言った言葉には、「こんなすごい人がこう言うなら…」と納得、感動し、「すごいな〜」と思ってしまう。
そして、この時代の学者や大学生達の間では優秀な人に敬意を表す独特の儀式みたいなものがあるのだが、映画の序盤ではそれを端から見ていた主人公が、最後にはみんなに敬意を表される。
この瞬間は本当に感動する。
この映画からは、自分の弱点を認めることの大切さ、その辛さ、そしてそれでも懸命に努力することの凄さなど学べる。
とても考えさせられる、いい映画だった。