母親の愛を求めるロボットに涙が出る
人間と同じ心を持つ少年型ロボットが開発される。少年型ロボットを造ったロボット製造会社に勤務するヘンリーと妻のモニカには、病気で冷凍保存されている息子がいた。息子マーティンがいつ目覚めるかわからない夫妻の元に、少年型ロボットのデイビットが送られてくる。起動させたモニカを永遠に愛するようにプログラムをされているデイビットは、ヘンリー夫妻の子供として生活する。しかし、冷凍保存されていたマーティンが目を覚まし、ヘンリー夫妻のところに戻ってくる。モニカはデイビットよりもマーティンを愛し、マーティンはデイビットにいじわるをする。マーティンの命が危なくなる事故が原因でデイビットは捨てられてしまうのだ。
デイビットは人間の男の子になりたいと願い続け、機能停止になるという、切ないストーリー。ラスト近くで、デイビットが愛するモニカと一緒に1日を過ごすという願いが叶い、幸せな時間を過ごすシーンが胸にくる。モニカと一緒に過ごした後、最後にデイビットはこの世にいないモニカを一生愛する未来より、機能停止の道を選び、永遠に眠る未来を選ぶところに泣かされる。
デイビット役を演じたハーレイ・ジョエル・オスメントは目のまばたきといった細かいところまで、見事にロボットを演じている。