新生と進化が両立しシリーズを新たな次元へ!
今回紹介するのは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』です。ネタバレ部分カットしてレビューさせていただきます。
本作はポケモンシリーズ初のオープンワールド形式が採用されています。オープンワールドとは、マップがロードなしに広大に広がる世界観で攻略の順番がなく自由なプレイスタイルで攻略可能なゲームデザインです。
ポケモンファンからは、広大なフィールドに出現するポケモンと触れ合えるオープンワールド形式が望まれていましたが、待望のオープンワールド導入でより世界への没入感が増しています。
従来の一本道を進むリニア式ストーリーが一転、条件さえ整えば自由な移動が可能となり、本来終盤に攻略する町にプレイ序盤でもたどり着くことが可能に。
今までにない自由なポケモンの世界に触れてみたいという人もおすすめです。
ここまで聞いていると従来シリーズと大きく変わった風に思われる方もいるのではないでしょうか。
しかし、本作はいままで通りのポケモンと触れ合えるという他のRPGにはない魅力はむしろ強化されています。
ポケモンのグラフィックは毛並みが鮮明に見えるようにブラッシュアップされ、これまでよりもリアルな雰囲気が増しているポケモンにより魅力を感じます。
ポケモン一匹一匹のモーションも充実しており、気に入ったポケモンと心行くままに触れあって、攻略を忘れてしまうなんてこともありました。
今作で登場したニャオハの最終進化マスカーニャ、追加コンテンツで久々にシリーズに登場したオオタチなど、新たなるアイドルポケモンの魅力にも触れてみてください。
他にもバトルの新要素テラスタル、テンポが上がって前作よりプレイしやすくなったレイドバトルなど、楽しめる要素は盛りだくさんです。自由度が上がった分、ストーリーが区分けされ、より重厚感が増すなど、RPGとしての面白さも高い評価を受けています。
新要素の導入とこれまでの魅力の進化を両立した、新生ポケモンに仕上がっている点が素晴らしく、個人的には10点満点の作品です。
ポケモンから離れた人にも是非プレイしてまたのめり込んでもらいたい一作だと思います。