「宝石になった日」について
アルバム「Butterflies」に収録されている曲。
シングルカットはなくアルバムにのみ収録されている。
当曲には「君がいたことが宝石になった日」というフレーズが2回出てくる。
「君」が何を指しているかは曲中では描かれていない。
「あのぬくもりが何度も聞いた声が君がいたことが宝石になった日」。
おそらく君とはもういなくなってしまっている。
それがもう二度と会えない「死別」なのか物理的に離れてしまった「離別」なのかは明記されていないが、もう会うことができないという寂しさをストレートに表現した曲。
「あとどれくらいしたら普通に戻るんだろう、時計の音に運ばれていく」
「できるだけ先の未来まで見届けるよ、できるだけ先に運んでいくよ」
時間が解決してくれるという願いをこめたような詞になっているがなかなか癒えない気持ち。
終盤には「答えがなくても名前呼ぶよ。空気を撫でたよ君の形に」というなんとも切ない詞が出てくる。
生き物なのか人なのかも描かれていないため「君」の正体がわからず、わからないまま曲は終了するのだが。
聞き手によって「君」は姿形を変えるかもしれないと思う。
聞き手によってはもしかしたら犬や猫のようなペットかもしれないし、長く付き合ってきた恋人かもしれない。
もう二度と会えない大切な人かもしれない。
切ないがそれは宝石のように輝いていた日々であったことは間違いないということ。
君がいたことが宝石になった日ということ。
何度聞いても切ない曲である。