宇多田ヒカル / Hikaru Utada / Hikki

宇多田ヒカル / Hikaru Utada / Hikki

宇多田ヒカルとは、1983年のニューヨークで生まれた日本を代表する女性のシンガーソングライター。1998年「Automatic / time will tell」でデビュー。自ら作詞作曲をし魅力的なハスキーボイスと抜群の歌唱力で世代を問わず圧倒的な人気を博す。後に発売したアルバム『First Love』が国内外で990万枚を超えるセールスを記録。2010年に「人間活動に専念するため」無期限の活動休止を報告。2016年活動再開。

1aFryotaのレビュー・評価・感想

宇多田ヒカル / Hikaru Utada / Hikki
8

儚さが切ない

宇多田ヒカルといえば失恋ソング。曲を聞けば誰しもがなんとなく聞いたことがあるような錯覚に陥る、懐かしさを感じさせるような楽曲が特徴です。Hikkiの愛称で、日本含む世界から愛されています。そんな彼女は若い時期に母親を自殺で亡くすという経験をしています。そのためなのか、独特の儚さが曲によく表れています。表現力が非常に豊かで、カラオケなどで素人が歌おうとしてもなかなか真似できないのだとか。
音楽一家に生まれ、小さい頃からアメリカと東京を行き来する生活をしていたそうです。そのため、曲中に出てくる英語の発音もとても良いです。活動自体は、雑誌、ラジオなどのみというのが始まりだったそう。これは学業との両立の必要があったためでした。その後、テレビ出演も徐々に開始し、人気を確かなものにしていきます。
彼女の楽曲は基本的にR&B的リズムのものがほとんど。これは持って生まれた心地よい揺らぎのある声とこのジャンルが相性が良いためでしょう。声の不調などで活動休止をするミュージシャンが多い中、未だに現役で歌い続けていることも人気の要因のひとつです。高音域から低音域まで安定した歌唱力は不動のもののよう。生まれ持った才能の結晶と言えるでしょう。