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決して忘れられない戦い
原泰久原作の人気マンガ『キングダム』の実写映画第4弾。
シリーズ集大成となる今作は、前作の『キングダム運命の炎』のラストから繋がる馬陽の戦いが舞台。前作のラストに突如として現れた、自らを武神と名乗る龐煖(吉川晃司)の圧倒的な強さに翻弄される飛信隊。秦軍と趙軍の先の読めない戦いの行方。王騎(大沢たかお)と龐煖との因縁。仲間の死。
今まで以上に壮大なスケールと、思いがけない王騎のエピソードに胸が痛み、目の離せない展開にハラハラし心が躍る。
極め付けはタイトル通り、大将軍王騎の帰還への道のり。大将軍の大将軍たる姿と、どこか現代にも当てはめられそうな王騎の言葉の数々は胸に響く。
この馬陽の戦いをへて信(山崎賢人)はまた一歩、大将軍への道進めた姿の凛々しさも見逃して欲しくない。なんと言っても『キングダム』の魅力は大将軍を目指す信の一途な心の清々しさだなのだから。
今作でひと段落と見せて、何か企んでいそうな呂不韋(佐藤浩一)と、遠くから戦況を眺めていた李牧(小栗旬)がこの先どう秦国や信に絡んでゆくのか楽しみ。
さらなる物語の展開を堪能するためにも、この馬陽の戦いを描いた今作『キングダム 大将軍の帰還』は見逃せない。