まさかの続編は滋賀ディス映画!
『翔んで埼玉』の続編で、大阪に虐げられ続ける滋賀のレジスタンス運動に麗たちが巻き込まれてゆく完全オリジナルストーリー。魔夜峰央先生の世界観はそのままに、顔芸やディス芸もパワーアップした娯楽映画だ。
東京支配から解放され、「日本埼玉化計画」をすすめる麗たち。横のつながりが薄い埼玉県民を一致団結させるため、海なし県に海を作る大プロジェクトをぶち上げる。百美を1人残し、南紀白浜の砂を運ぶために船にのる麗。船は遭難し、和歌山の海岸に流れ着いた麗は、滋賀解放戦線のリーダー・桔梗魁(杏)に救われ一命をとりとめる。この出会いがきっかけとなり、ふたりは大阪から支配されている滋賀の解放を目指す。
一方、大阪府知事はある野望を実現するために計画を進めていた。府知事の恐ろしい陰謀に気づいた桔梗と麗は、それを阻止するために「琵琶湖の水を止める」という最終手段に打ってでる。
前作同様、NACK5のラジオドラマという形でメインストーリーは進んでいく。今回は滋賀が舞台だから埼玉指数は低いだろうと思ったら、市町村対抗綱引き大会というイベントを盛り込み、しっかりと存在感をアピールしてきた。綱引き大会では、大宮VS浦和という県民にとって内戦と同レベルの危険な試合が組まれるアクシデントが勃発。アルディージャとレッズのユニフォームに身を包み挑発しあう競技参加者たちの一触即発のピリピリ感が、本編とリンクして物語を盛り上げていく。
ストーリー展開やギャグ、BL表現、GACKTの拷問シーンなど、すでにパターンができあがっているのでシリーズ化の期待が高まる。日本にはまったくネタにされていない地域がまだたくさんあるので、続編を作りまくるという形で日本埼玉化計画を成し遂げてほしい。