広大な世界でやりたいことが何でもできる作品
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、数あるオープンワールドゲームの中でも屈指のビデオゲームとして知られている。ビデオゲームのオープンワールドは2種類に分けられる。
1つはプレイヤーの活動範囲が狭い広大な世界。もう1つはプレイヤーの活動範囲が広い小さな世界。しかし、本作はその両方の良いとこ取りのような性質を持っているのだ。このゲームの世界は広大だが、プレイヤーの活動範囲も非常に広い。つまり「何でもできる」のである。ストーリー本編とは直接の関係が無い町や村がたくさん存在しており、探索や採集といったやりこみ要素にあふれた作品となっている。本作は『ゼルダの伝説』シリーズ史上最大級のボリュームがあり、その自由度の高さから、この作品のすべてを堪能し、いわゆる「全クリ」をするのはとてつもない時間と労力を要することは間違いないが、その分達成感も史上最大級に感じられるだろう。
また、登場人物においても400を超えるNPCが存在し、その数も『ゼルダの伝説』史上最多となっている。さらに、同じNPCでもストーリーの進行度やプレイヤーの服装、装備などによってセリフが変わったり、怯えのモーションやNPCによっては戦闘モーションがあったりと、一人ひとりの設定にもたくさんの要素が盛り込まれている。ストーリーを進める以外にもたくさんの寄り道が用意されている本作は、特にゲーム好きな人におすすめできる作品である。