宇宙が舞台のスケールの大きなシリーズ第16作
2019年2月から2020年1月にかけて放送された「プリキュア」シリーズ第16作で、12星座の力を集めながら宇宙を旅するプリキュアと全宇宙制服を企むノットレイダーとの戦いを描いた物語です。
本作はタイトル通り星座や星関連モチーフのプリキュアになりますが、最大の特徴としてはメンバーの内2人が宇宙人で、プリキュアが宇宙の様々な星を旅するというスケールの大きな話であること。初の宇宙人プリキュアというのも驚きでしたが、ある意味これまでの異世界人プリキュアも広い意味では宇宙人と言えなくもないので、その延長ともとれたかも。ゲストキャラの多くも宇宙人で、シリーズお馴染みの学園要素はやや少なめな辺りは賛否はあると思いますが、スタッフ的に近い『まほプリ』の異世界との行き来を更にスケールアップしたとも感じました。また、前作『Hugプリ』で触れられた(と言ってもかなり無理やり感ありましたが)多様性云々も本作は(敵のノットレイダーの実態が特に象徴されていましたが)後半に行くにつれて深刻になっていく印象がありつつ、明るい作風に乗せて説教臭くない範囲で描かれたのも観やすい印象でした。
シリーズとしては異色作に入るものの、1話ごとの見ごたえや終盤の盛り上がりやある意味衝撃の最終回など個人的にはシリーズの中でもお気に入りの作品になりました。