優しい二人の暖かく優しい物語
赤髪の白雪姫は、あきづき空太によって描かれる人気漫画です。
この作品は2015年に1期、翌年の2016年に2期と、アニメ化されています。
発売当初から原作を読んでいて、そこからアニメ化を知り視聴してみたら、ほぼ原作通りで違和感なく見ることができます。
この作品の話は、タンバルンという王国に住む、生まれつき林檎のように赤い髪を持つ白雪が、自国の王子様に愛妾にされそうになるところから始まります。
物語の主人公の白雪は一話目から、自分の物語、つまり自分の人生を他人に決められたくない!という思いから、愛妾に迎えると伝令が来たその日に国を出ることを決断してしまう程に強い女性です。
なので、物語が進む中で、珍しい髪色を理由に何度も危険な目に遇いますが、決して心が折れることはなく常に前を向いて戦います。
そんな気丈な白雪が、弱さを見せることができるのが、国を出た先で出会う、タンバルンの隣国にあるクラリネス王国第二王子のゼン。
第二王子と町娘の白雪が親しくするのを良しとしない者からの妨害や、白雪自身を狙うものなど、様々なピンチにゼンが駆け付けるシーンはハラハラドキドキで時間を忘れて読み込んでしまいます。
そんなドキドキシーンも魅力の一つですが、他にも白雪とゼンの間に優しく穏やかに流れる時間や、色んな装飾品が細かく綺麗なのも、この作品にハマってしまう要素です。
そして、この作品は、恋愛系少女漫画である三角関係でドロドロ…ということがないので、そういうお話が苦手な方にはとてもおすすめです。