彼方のアストラ / Astra Lost in Space

彼方のアストラ / Astra Lost in Space

『彼方のアストラ』とは、篠原健太が『少年ジャンプ+』で2016年5月から2017年12月まで連載していた漫画、及びをそれを原作としたTVアニメ作品。
舞台は宇宙への往来が当たり前になった近未来。宇宙空間で何者かに狙われ遭難した、9人の少年少女のサバイバルを描く。宇宙船という閉鎖空間で、彼らを襲った犯人が仲間の中にいるというサスペンスと、仲間達との友情と恋愛を描く学園ドラマのような要素、そしてギャグが融合した作品となっている。

pansy76のレビュー・評価・感想

彼方のアストラ / Astra Lost in Space
10

たった5巻で完結の衝撃SF作品!?

『SKETDANCE』を描いている篠原先生の作品が『彼方のアストラ』です!「ギャグ漫画を描くイメージついた作家さんの次の作品がSF作品!?」とたいへん驚いて、手に取ってしまいました。

SF作品と聞くと宇宙をイメージするかもしれません。
正解です!宇宙も出ます。ですが、ミステリー作品でもあります。ミステリーやお笑いが織りなす独特の世界で、最初から最後まで楽しませます。

実際、今回紹介する『彼方のアストラ』は見事な伏線回収で話題になりました。

そんな彼方のアストラの粗筋を一部紹介します。

遥か彼方の惑星上空で遭難した9人のキャラクターが様々な惑星で、食料補給しながら母星を目指します。しかし150日にも及ぶ宇宙航海の途中で、母星の秘密を知ってしまうという話。

みんな明るい性格なので何か抱えているようには見えないのですが、それぞれの思惑がある展開になっています。

しかしながら、満遍なくスポットライトが当たるので、間違いなく全員に愛着を持てます。
物語全体のテーマである「成長」と「絆」をシーンの随所に散りばめられています。

この漫画が掲載されているのは『ジャンプ+』です。王道少年漫画なので、他作品になってしまいますが、『ONE PIECE』が好きな人にはとてもおすすめの作品です。SFを求めていたのに、ミステリーにも惹かれる。そうかと思ったら変な生き物が出てきてバトルモードになる。作者は多方面の読者を惹き付ける天才です。

もちろん、そのため読み終わった後の満足感が半端ないです。再読必須です。
ぜひ読んでみてください。