逃げ上手の若君 / 逃げ若 / The Elusive Samurai

逃げ上手の若君 / 逃げ若 / The Elusive Samurai

『逃げ上手の若君』とは、日本の南北朝時代を舞台に歴史上の人物である北条時行の成長と活躍を描いた、松井優征による漫画作品。多くの文献や専門家の意見を元に、当時の文化や風俗、歴史的な背景が詳細に描かれる一方で、少年漫画らしい外連味に溢れた演出や物語が好評を博す。
1333年、重臣である足利尊氏の裏切りと新田貞義の挙兵により、鎌倉幕府が滅亡。北条家の遺児である時行は、諏訪頼重によって救い出され、長野へと逃げ落ちる。その地で仲間を集め、力を蓄えつつ、時行は北条家の再興のための戦いを始める。

ko08312のレビュー・評価・感想

逃げ上手の若君 / 逃げ若 / The Elusive Samurai
8

今期のダークホースだったアニメ

タイトル見てもピンと来ず、あらすじ読んでも興味を引かず。ただ、やたらと電子書籍市場で原作が推されて、とりあえず観てみたらダークホースでした!「歴史上にまだこんな未発掘ヒーロー残ってましたか~!」という感じ。原作者さん、よくぞ調べあげたなと感心しました。
日本史ではほとんど脚光を浴びて来なかった主人公だし、鎌倉末期~南北朝という、日本史でも随一のゴチャゴチャした分かりにくい時代。江戸や戦国、幕末なんかに比べたら派手さもない時代なので、読者の興味を引くのは相当難しいのに、アニメ化になるということは、内容に期待できそうです。まだ2話しか放送されてませんが、原作の読みにくさをキレイに解決して、分かりやすい構造や流れ、動きに仕上げています。見せ場の主人公の動きは、特にアニメで見るべきものだと思います。スピード感や滑らかさは漫画では表現しきれてなかったな、と感じました。OP・EDは、ふざけた感じで、全体として暗さの無い作品に仕上げたいんだと感じました。呪術廻戦の功績なのか、中村悠一さんが、ここでも「得体の知れない、やたら明るい指導者」を演じてます。こういう役=中村悠一さんのイメージが付いてきてしまいましたね。