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鳥山明さんらしい作品でした
殴り合いシーンはありますが、人が死んだり、性的な描写の無いため、夏休みに子供に見せられる健全な作品です。ファミコンや『ドラゴンボール』初期に慣れ親しんだ世代には、懐かしい感じのする快活で笑いあり、でもキチンと作り込んだストーリー展開の少年ジャンプらしい作品でした。鳥山明さんらしいスタイリッシュな絵面やメカニックデザインと、豪華な声優陣で見ごたえもありました。客寄せのために、見目の良い若い芸能人に声を当てさせたりしてなくて、ホントに嬉しいです。本職の声優さん達の上手な演技のお陰で、存分に作品に没入できました。
音楽もオシャレで、OP・EDアニメーションもこだわりあって、美術作品としても素晴らしいです。昨今増えてきた、大人が見ることを想定した込み入った設定や、複雑な心理描写をする作品達に比べれば、今までどこかで見たような作品とも言えなくないです。これが新人作家の作品だったらそのように感じたと思いますが、大御所の鳥山明さん作品となると往年のスタイルが失われておらずむしろ喜ばしく感じました。戦闘シーンはやや長めですが、見せ場なので仕方ないですね。海外でも人気が出そうです。