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テンポのよい展開に思わず引き込まれる作品
22年前、猟奇的連続殺人事件が起こります。しかし、犯人は捕まらずに時間は過ぎ、時効が成立してしまいます。奇しくも、時効撤廃の前日でした。それから、しばらくして、曽根崎という男が自分が犯人だと手記を発表します。曽根崎は見た目もよく、その衝撃的な内容から爆発的に本は売れます。中には「曽根様~」と黄色い声をかけるものまでいました。
その事件を追い、寸でのところで取り逃がした牧村という刑事がいました。曽根崎を追い詰め怪我を追わせたことから、標的になり自身も狙われますが牧村の代わりに先輩刑事が犠牲となります。そして非公式ながら、当時一緒に暮らしていた牧村の妹は行方不明のままでした。
その事件を追っていたもう一人の人間が仙堂というジャーナリストです。仙堂は自分のニュース番組に曽根崎と牧村を呼び、本当に曽根崎が犯人なのかを問い詰めます。そこにゲストとして、覆面をした男がやって来て「真犯人はオレだ」と動画を流します。牧村のアパートが爆破され、妹が殺されるところを録ったものでした。それを見た曽根崎は激昂し、男をペンで刺してから自分は犯人ではないことを告白します。
何のために?そして、真犯人は?主要な役者に実力があるので、最後まで引き込まれる作品でした。