優れたか歌唱力で人々に感動を提供するアーティストLiSA
LiSAさんは、人気アニメの主題歌などを担当した事で有名になったアーティストだと思います。
歌手ではなくアーティストと書いたのは、彼女の歌が持つ力が、どちらかというと芸術と同じ感動を与えてくれるものだったからです。とにかく歌唱力が素晴らしい。それは、歌の1回撮りをシリーズとして提供している「From THE FIRST TAKE」を聞いても分かります。
彼女の歌を聴いていると圧倒される、没頭してしまう、聞き入ってしまう。たとえそれが1回だけの一発撮りの歌唱であり、編集される前のものだったとしても、そこには人を惹きつける力があります。それは、そのまま、彼女の歌唱力の高さを物語っていると言えるでしょう。
個人的によく聞くのは、「oath sign」と「紅蓮華」ですが、これは歌詞にも優れた所があります。例えば、「紅蓮華」には、「誰かの笑う影、誰かの泣き声、誰もが幸せを願ってる」という部分があります。
笑う人も、泣いている人も、その心の本当の部分では、誰もが幸せを求めている。しかし、幸せを求めて毎日を生きているという部分は同じなのに、ある人は笑い、ある人は泣いています。個人的には、ここに人の人生というものの壮大さ、大きさ、儚さ、人知を超えた大きな力が働いているような気がして、心動かされるものがありました。
また、笑う影の影という部分や、それと泣き声という部分の対比が気になりました。影で笑っているという事は、それは不幸な笑いかもしれませんし、泣き声も感動の嬉し泣きかもしれません。そのように考えると、幸せについての解釈に幅が生まれて、より深い考察ができるかも知れない、と思いました。
それが、LiSAさんの優れた歌唱力によってもたらされる事によって、説得力などというものを超えた壮大さを表出していると思いました。
我々は、哲学という学問において人生を学びますが、このようなJ-POP(アニメソング)からも人生を学ぶ事があります。私は、今述べたような箇所で、人生について深い知見を見い出す事が出来ました。そして、私はこの曲からJ-POP哲学を学ぶ事ができたような気がしました。
その他の「oath sign」も良い曲ですし、彼女の歌を聴いていると、「これはLiSAさんに注目するしかないな」と思わざるを得ない、とても優れたアーティストだと思いました。