主人公がヒーローになる物語
幼なじみにいじめられていた主人公、無個性の緑谷出久がNO.1ヒーローであり、平和の象徴と呼ばれるオールマイトから個性を譲渡されることから物語が始まります。緑谷出久は雄英高校ヒーロー科に入学してからヒーロー科生徒達と共に切磋琢磨し、時にはライバルとしてお互いを高め合い、ヴィランと戦う物語です。
この緑谷出久の成長は努力の結晶とも言えます。様々な困難の中で生み出した工夫や、得意の観察眼によって他の生徒やヒーローの体の使い方などを見て学び、自分のものにしてきました。
オールマイトが力を失ってから、ヴィランの活動は活発化し、ヴィランは新たな力を手にヒーローと敵対します。そして、最終決戦を迎えることになるのですが、ここからが見ものだと思います。
最終決戦が始まってから、オールマイトから受け継いだ力を発揮するのです。今まで使えてなかった力が、土壇場で発揮され、ヴィランと互角に戦います。その戦いのシーンは、作品に見入ってしまうほどの力があり、鳥肌がたち、過去のシリーズを見ていれば、涙無しには見られません。今までの努力、今までの苦悩、そしてこれから先に起きることを考えると、胸が張り裂けそうになり、苦しくなることもありました。
その後、孤独を抱え1人でヴィランと戦うことを選びますが、その場面では「誰か緑谷を助けて」と心の底から叫びたくなります。クラスメイトが緑谷と共に戦うことを決めたとき、そして、いじめていた幼馴染が緑谷に対して謝ったシーンは、涙が止まりませんでした。
この作品は、青春とヒーローものと言うだけじゃありません。感動と勇気をもらえます。ぜひ、この作品を1度でもいいので1話から見て欲しいです。