食と人間について考えさせられる日常系異世界冒険譚を描いたアニメ
視聴する前は存在しない食材によるファンタジーグルメものだと思っていましたが、グルメものではありませんでした。まずこの話の世界観では一般的に魔物は食いません。我々と同じような食生活をする人間(エルフ、ドワーフ、ハーフフットなど)ですが、ダンジョンへ冒険に出るにあたり食糧事情として荷物と費用を節約するために、本来食べる物ではないと認識されている魔物をおいしく料理して食べることにしました、という話です。
物語が進んでも主人公のパーティー以外は基本的に「魔物を食べる」=「異常行動」と認識されているようです。ダンジョンで出会った仲間の1人は魔物食に通じており、調理等淡々とすすめておいしくしてくれます。これに関してはダンジョンという場所で生活している必要上それがあたりまえになっているという感じです。
段々分かってきますが実は主人公の認識が1番ぶっ飛んでいてヤバいです。冒頭必要があってやむなく魔物食に手を出したというような理由がありましたが、主人公に関してはどう考えても嬉々として魔物を食っています。食材としてだけではなく、魔物に対する興味と関心が留まるところを知らず、ドキドキわくわく楽しそうに食い、戦い、かつ調べます。魔物の中には人の姿に近いものもあります。近ければ近いほど抵抗がありますが、とうとう肉親を食うのかどうかというような所で今期終了です。怖いです。