【ネタバレ】黒博物館ゴーストアンドレディの感想
「ゴーストアンドレディ」は、藤田和日郎さんの「黒博物館シリーズ」の第2作目にあたります。
代表作の「うしおととら」全33巻、「からくりサーカス」全43巻と、それはもう壮大なストーリーで巻数も多いですが、「ゴーストアンドレディ」は上下巻の2冊で完結。それでも、藤田さん特有のストーリーの壮大感がきちんとあります!
主人公は2人いて、実在の人物ナイチンゲールと、もうひとりがゴースト。藤田さんの漫画の登場人物は、いつも辛い、せつない過去がありますが、本作でいうと特にゴーストの過去が悲しすぎる。人物の背景がしっかりと設定されているし、きちんと語られるからストーリーに奥行きを感じるし、感情移入しちゃいました。
ストーリーは、ナイチンゲールの医療現場での戦いに沿って進んでいくのですが、ナイチンゲール、マジかっこいい。彼女の情熱と、医療現場の改革といえる行動、まさに救世主。戦略、リーダーシップと、改革っぷりがとても気持ちいい。お仕事漫画な一面もあるかも。
ゴーストはゴーストで、生霊やゴースト同士の戦いシーンがたくさんあって、勝つためにみんな必死です。
ナイチンゲールの戦いと、ゴーストの戦い、応援したくなります。「この困難を突破してくれっー!」感じで一気に読んでしまいました。
劇団四季でミュージカル化もされて(私は見に行きましたが)、劇しか見ていない方は、漫画も読むことをお勧めします!
最後は泣きました。