黒博物館 ゴーストアンドレディ

黒博物館 ゴーストアンドレディ

『黒博物館 ゴーストアンドレディ』とは、藤田和日郎による漫画で、「黒博物館」シリーズの第2作目にあたる。講談社の『モーニング』にて、2014年52号から2015年30号まで連載された。クリミア戦争の戦場で見つかった、銃の弾丸と弾丸が正面衝突しひとつの塊となった実在の遺物をモチーフに、なぜその遺物が生まれたのかを描いている。

yuta04のレビュー・評価・感想

黒博物館 ゴーストアンドレディ
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【ネタバレ】黒博物館ゴーストアンドレディの感想

「ゴーストアンドレディ」は、藤田和日郎さんの「黒博物館シリーズ」の第2作目にあたります。
代表作の「うしおととら」全33巻、「からくりサーカス」全43巻と、それはもう壮大なストーリーで巻数も多いですが、「ゴーストアンドレディ」は上下巻の2冊で完結。それでも、藤田さん特有のストーリーの壮大感がきちんとあります!

主人公は2人いて、実在の人物ナイチンゲールと、もうひとりがゴースト。藤田さんの漫画の登場人物は、いつも辛い、せつない過去がありますが、本作でいうと特にゴーストの過去が悲しすぎる。人物の背景がしっかりと設定されているし、きちんと語られるからストーリーに奥行きを感じるし、感情移入しちゃいました。

ストーリーは、ナイチンゲールの医療現場での戦いに沿って進んでいくのですが、ナイチンゲール、マジかっこいい。彼女の情熱と、医療現場の改革といえる行動、まさに救世主。戦略、リーダーシップと、改革っぷりがとても気持ちいい。お仕事漫画な一面もあるかも。
ゴーストはゴーストで、生霊やゴースト同士の戦いシーンがたくさんあって、勝つためにみんな必死です。
ナイチンゲールの戦いと、ゴーストの戦い、応援したくなります。「この困難を突破してくれっー!」感じで一気に読んでしまいました。

劇団四季でミュージカル化もされて(私は見に行きましたが)、劇しか見ていない方は、漫画も読むことをお勧めします!

最後は泣きました。