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OVAの出来が素晴らしい
1990年代のアニメ放映終了後よりOVAシリーズであるUltimateシリーズが開始されたのですが、まずファンを卒倒させたのがOVAの発売頻度であることは言うまでもありません。
OVAは漫画原作と同様の10巻構成なのですが、凡そ次のOVAが出るまでに短くて1年、長いと1年半程度待たされてしまう状態でした。
しかし、OVAの内容はその発売頻度の不安を一切かき消してしまうほどの出来栄えでした。
地上波放映版は最終的にアニメオリジナルの展開となったこともあり、OVA版は原作に忠実に描かれております。
何より絶賛されるべきは1~10巻まで10年以上をかけたのに、出来栄えがそこまで変わらないことといえます。
OVA中盤になってくると大掛かりな戦闘シーンも増えていくのですが、見栄えはそのままに細かいところへの描写もぬかりなく実施されており素晴らしいとしか言えません。
後半にかけて戦闘のスケールが大きくなり、一部CG等も使用されております。
原作にて映像化自体が難しいとされた部分も繊細に描かれており、製作者様の情熱が伝わってくるようです。
そもそもの内容などもあり、万人受けする内容ではありませんので評価を8にしておりますが、非常に熱のこもった良い作品だと信じております。