GANTZ / ガンツ

『GANTZ』とは、奥浩哉による日本の青年漫画作品。漫画雑誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2000年31号から2006年から2013年29号まで連載された。
都内の高校生玄野計が、事故死をきっかけに巻き込まれた異星人とのデスゲームを描いたSF漫画。電車に轢かれて死んだはずの主人公玄野計は謎の黒い玉「ガンツ」によって理由も説明されないまま特定の異星人と戦うよう指示され、戦闘現場へと強制的に送り出される。仲間や恋人との出会いと別れを経験し、玄野は果敢に異星人との戦いを生き延びていく。
「日本人にも馴染むSF」を目指して作られた本作は、登場人物の誰がいつ死ぬかわからない緊張感や、独特なユーモアや不気味さを取り入れた作風、そして主人公玄野と玄野に協力する仲間達のヒューマンドラマが話題を呼び、人気を博している。また、はじめて漫画の制作にデジタル処理が用いられた作品としても知られる。
2004年にはフジテレビ(1期)AT-X(2期)によってテレビアニメ化されており、2011年には男性アイドルグループ「嵐」のメンバー二宮和也を主演に実写映画化もされた。
原作の物語は完結しており、現在は江戸時代の日本を舞台としたスピンオフ作品『GANTZ:E』が『週刊ヤングジャンプ』にて2020年より連載されている。

mi_3_3_a8のレビュー・評価・感想

GANTZ / ガンツ
10

バトル、恋愛、感動、異質、すべてが揃った最高の漫画

この漫画は、主人公が現実世界で電車にはねられた後、謎の空間に転送され異星人と戦うことを強制されてしまうという物語です。
一見するとバトル系の漫画に思えますが、共に戦っていく仲間たちとの絆や、愛する人を守るために戦う人たちを描いた感動的な物語でもあります。
しかしそれらを上回るような物語の異質さ。謎の生命体が次々と現れて当たり前のように仲間が殺されていく、何故自分たちが戦わされているかわからない、そのような状態のままストーリーが展開していきます。
主人公である玄野計(くろのけい)は幼少期の頃、どんなことにも諦めずに正面突破していき、正義感に溢れた、みんなからの憧れの存在でしたが、高校生になってから周りや世間を見下して生きている高校生になってしまいました。しかし電車に撥ねられた後異星人と戦うにつれて、だんだんと何事にも恐れずに正面突破をして行く、幼少期のような玄野計の性格が表れていきます。
物語を進むにつれて、主人公が精神的にも戦闘スキルにおいても成長していく姿が見られるところがおすすめポイント。
バトル、恋愛、感動、異質、全てが揃った名作なので、未読の方は漫画を読んでみてください。