人の心に寄り添ってくれる存在
THE ORAL CIGARETTES(略称:オーラル)の曲の特徴と魅力は、人の心(特に闇)に寄り添ってくれるところだと感じる。「Before It's Too Late」に収録されている「接触」や「Kisses and Kills」に収録されている「PSYCHOPATH」が代表的かと思う。「接触」では、生きる苦しみを描写した歌詞や低音のギターとベースが歌詞と共にスッと心の中に入ってくる。生きることに対する苦しみは一度は誰もが経験したことのあることだと思うので、歌詞に共感できる部分が多いのではないか。
「PSYCHOPATH」は、ボーカルの山中拓也の表現が楽しめる曲かと思う。人間の醜い感情をむき出しにして歌っているので、人間の汚れた部分やサイコパスに関して思うところであったりを歌詞の中からも感じることが出来る。どちらもライブやフェスで化ける曲なので是非とも聞いてほしい。また、人間の醜い部分だけではなく、ボーカルの山中拓也が経験した初恋の思い出等を歌詞にした「エイミー」は優しく語りかけてくれるようなバラード調の曲となっている。
このようにオーラルは色々な感情をテーマにした曲が魅力のバンド。人間の繊細な部分にこれほど寄り添ってくれるバンドは居ないと思う。