メロディよりも歌詞を重視する人にあえて勧めたいバンド
マキシマム ザ ホルモンと言えば、アニメやCMのテーマソングに曲が使用され、認知度が上がっているロックバンドである。男性メンバー3名、女性メンバー1名の4ピースバンドの彼らの曲の特徴は、その歌声や曲調はもちろん、とにかく歌詞が所謂、"初見殺し"である点。日本語で歌っている歌詞だが、何と言っているのかとにかく聴き取れない。
音楽性自体も高く評価されていて、活動は日本だけにとどまらず海外でも人気がある。日本語を知らない国外の方にも指示されている以上、そのメロディはまさに太鼓判を押してもいいということは疑いようがない。
しかし、なぜ歌詞が聞き取れないいのか。これはメンバーでありボーカルのマキシマムザ亮君が敢えて聞き取れないように歌っているからである。なぜそんな歌い方をするのか。それは、彼が"シャイだから"なのだそう。ストレートに歌うのが恥ずかしいから聞こえないように歌うのだ。
歌詞を確認しても「これはどういう意味なんだろう?」となる用語が羅列されていることが多い。しかし、このバンドは歌詞カードに解説を書いている。その歌詞カードを見ると、歌詞への想いが分かるという仕様になっているのだ。
まさに噛めば噛むほど味の出るバンドなのである。とにかく耳心地のいい音を追求した音楽で初見を惹きつけ、深掘りすればするほど魅力が溢れてくるのだ。「好きなバンドとかいますか?」と質問された時に、「広く浅く聴いているから特定の好きなアーティストっていないんだよね」と思っている方は、まずは彼らの音楽を聴いて、是非のめり込んでみてほしい。
歌詞の意味を理解して聴くことで、日本人の視点でこのバンドの音楽を楽しめることができて良かったと、思って頂きたい。