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考え抜かれた世界観
主人公・ライオス率いる冒険者パーティーが、さまざまな魔物(スライム、ドラゴン、二足歩行するキノコなど)を現実にある調理方法で料理し、それを食しながらダンジョンを攻略していくという話です。
魔物が跋扈するダンジョンや魔法が存在するなどファンタジー要素溢れるアニメですが、現実にある調理方法を用いているゆえに、作られた魔物食はかなり美味しそうで実際に作れそうな気もします。
そもそも魔物を食べるという発想自体、ダンジョン飯の世界の住人にとって異質です。そんな異質な発想に至ったライオスとその仲間であるセンシはかなりの変わり者でした。
ただライオス率いる冒険者パーティーの仲間全員が変わっているわけではなく、魔物を食べることに抵抗を覚えていた一般的な常識を持った仲間、チルチャックとマルシルもいます。
ダンジョン飯は変わり者のライオスとセンシ、そして彼らにツッコミを入れるチルチャックとマルシルによるギャグ要素がとても面白くて笑えます。さらにダンジョン飯にはライオス一行のほか多くのキャラクターが登場しますが、ひとりひとりのキャラが個性的で、彼らの存在が作品の魅力を引き立てていました。物語中盤からはシリアス要素が出てきて、物語にもますます深みが増してきました。最初から最後まで目が離せない作品です。