美しく纏まったストーリー
この作品は錬金術が発展した時代、錬成によってさまざまな物を生成できる便利な世界が舞台となる物語である。
主人公であるエドワード・エルリックと弟のアルフォンス・エルリックは、死んでしまった母親を生き返らせるために禁忌とされている人体錬成に手を出してしまい、エドは片腕と片足を、弟は身体を失ってしまう。
2人は失った身体を取り戻すために賢者の石を求めて旅をするが…。というのが本作品のあらすじである。
この作品の魅力はなんといってもストーリーである。
作中で何度か登場した「イシュヴァール殲滅戦」や、序盤に物語から退場してしまったマース・ヒューズの「軍がヤバい」という言葉。主人公の父であるホーエンハイムがラスボスである「お父様」と同じ見た目である謎など分からないことが多く、想像を巡らせる要素が多いため、読み進める手が止まらなくなりました。
そんな多くの謎に作者はしっかりと解答を用意しています。1度最後まで読んだ後に2度目を読むと、そういうことだったのか!と新たな気付きが生まれ、より一層この作品が好きになりました。
加えてキャラクターも非常に魅力的であり、味方サイドはもちろん、敵サイドのキャラクターも個性があってカッコいいです。まだ未読の方は、まず1巻を買って読んでみてください。そうすれば絶対に全巻読みたくなります!保証します!