生き残る方法はただ1つ、幼なじみの婿になること
『夜桜さんちの大作戦』は『週刊少年ジャンプ』発の少年漫画作品。作者は権平ひつじだ。
主人公の高校生・朝野太陽はある日、ヒロイン・夜桜六美の兄で狂気のシスコンである夜桜凶一郎に目をつけられたことをきっかけに、六美の特殊な家庭環境を知る。彼女はスパイ一家の一員で、しかも10代目当主であった。
六美に異常な執着を見せる凶一郎は、妹と距離が近い太陽のことがとにかく気に入らない。そのため太陽は、凶一郎に命を狙われることになる。
生き残る方法はただ1つ。「家族間での殺し合いは禁止」という鉄の掟を利用するため、六美と結婚して夜桜家の一員となることだけだ。
六美との事実婚を選んだ太陽は、夜桜の一員として自らもスパイ活動を行っていくことになる。
太陽は元々、普通の高校生。スパイの心得などない。凶一郎は太陽を一人前のスパイにすべく、次々と試練を与える。
太陽が試練を乗り越える原動力は、大切な幼なじみである六美だ。家族を失った過去がトラウマとなっている太陽にとって、六美は決して失いたくない大切な存在。
スパイ一家の当主であるがゆえに命を狙われる六美を守るため、元一般人である太陽は数々の試練を乗り越え、徐々に人間離れしていく。
スパイとして成長していく太陽の姿は本作における魅力の1つだが、注目すべきは太陽だけではない。クセの強い夜桜家メンバーの破天荒な言動も、作品の大きな魅力の1つ。特に夜桜家の長男であり、兄弟たちの中でも突出した才能と個性を持つ凶一郎の言動には、多くのファンが注目している。