のんびりしたいときに読みたい漫画。
舞台となっている長崎県の五島列島に旅行したことがきっかけで読んでみました。
主人公の”先生”こと半田清舟は有名書道家を父に持ち、自身も若き天才書道家として知られています。それゆえプライドが高く、自分の作品に否定的な意見を言った書道業界の偉い人を衝動的に殴ってしまい、父親から”島流し”の罰をうけます。その島流し先が長崎県の五島。
この漫画には”ここ!”とい盛り上がりはないですが、クスッと笑えて、じんわり泣けるとても心が温まる話ばかりです。
まず村人のキャラクターがいい!主人公の先生はいわゆる都会の若者という感じですが、村人たちはみんな個性的でおもしろくてかわいらしい人ばかり。
遠慮なくズカズカ入り込んでくる子供。怖いのかと思いきや、気持ちのいいおじさん。がっしりした男よりも頼りになるおばあちゃん。こんな人たちに囲まれて島暮らしができたら、幸せだろうなぁ。
とくに先生になついている”なる”がとっても可愛い。
元気で無邪気で表情豊かで大人も手を焼くやんちゃな子供。でも、大人がハッとするようなことを言ったり、知らないところで我慢していたり、読者を泣かせてくれます。
なるがサンタクロースに飛行機のおもちゃをお願いした話は、ボロボロ泣いてしまいました。
ちょっと疲れているなぁと思うときに読むと元気がもらえる良い漫画だと思います。