面白くてとまらなくなるマンガ 全27巻完結『鋼の錬金術師』
誰かを亡くした時「もう一度だけ話せたら」、そう思ったことはないだろうか。
幼い兄弟が亡くなった母に会うため錬金術を独学で学び、禁忌とされる人体錬成を行った。
「何かを得ようとするならそれと同等の代価が必要」。この原理を身をもって知った兄エドワード・エルリックと弟のアルフォンス・エルリック。人体錬成に失敗した兄弟は代価を払い鋼の体を手に入れた。
錬金術の原則は等価交換だが、賢者の石には錬成増幅効果がある。ただ「母に会いたい」という思いから賢者の石を求める旅を始めた兄弟。様々な人と出会いと別れを繰り返し、成長していく中で錬金術の真理に迫ることになる。
兄弟は賢者の石の精製方法、その裏で動く組織の中に行方不明だった実父がいることを知り、絶望していく。旅を通して何を求め何が残るのか最後まで目が離せない展開が続く物語である。
『鋼の錬金術師』は荒川弘の代表作でありダークファンタジーである。この物語は完結しており、全27巻のため2日あれば読み切れる。さすがに全巻を読むのは無理だと思っていても止まらなくなる。
この漫画を読む際に準備するのは、家にこもると決めた土日、簡単に済ませられる食事と水分を2日分。さあエルリック兄弟と一緒に旅に出よう。