これ以上のバスケット漫画は出てこない。
『SLAM DUNK』という漫画を知っているだろうか?『週刊少年ジャンプ』の1990年42号から1996年27号まで連載された、井上雄彦作の超人気バスケットボール漫画である。国内のシリーズ累計発行部数は1億2000万部以上を記録し、1993年から1996年にわたってテレビアニメ版も放送された。
湘北高校のヤンキーで喧嘩ばかりしていた主人公の桜木花道は、バスケットボール部キャプテンの妹の晴子に影響され、バスケットボール部に入部する。初心者ながらもチームメイトでエースの流川楓との衝突や、強豪校との試合の中で才能を開花させていく姿を描いた。なんといっても、不良たちの集まりだったメンバーもバスケットボールを通じて更生・成長していく姿に心を打たれる。最近では、新装再編版が4か月連続で刊行され話題になった。『週刊少年ジャンプ』の創刊50周年の記念にあたって刊行される新装再編版は、既刊の全31巻を物語の節目ごとに再構成した全20巻で構成され、カバーイラストは全て井上雄彦が新たに描き下ろしたものとなる。刊行にあたって直筆コメントが公開。「ちょっとヤツラを見たくなって、描いてます」というコメントも井上雄彦が作品を愛していることがうかがえる。