ホイッスル!

ホイッスル!

『ホイッスル!』とは、1998年から2002年まで『週間少年ジャンプ』に連載された樋口大輔によるサッカー漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。主人公はサッカーが大好きな中学生、風祭将。身長が低く足も速くない、サッカーにおいて決して恵まれた体格でもなければ、ボールを扱う技術が高いわけでもない。そんな彼には誰にも負けない強みがあった。彼のひたむきで一生懸命な姿に周囲が巻き込まれていく。サッカーを通して少年達が選手としてだけでなく、人間としても成長していく姿を描いた作品である。

fbom18のレビュー・評価・感想

ホイッスル!
6

あまり例を見ないサッカー漫画

ホイッスルはサッカー漫画になります。
主人公はサッカーは上手くないものの、上手くなりたい気持ちはだれよりも強い少年。名門校にいたことから、転向した学校では、上手くて当たり前のように扱われ、くやしさから猛練習を始める。その姿に他のサッカー部員の気持ちも引き寄せる人間的な魅力を持つ。
弱小だったサッカー部が徐々に強くなっていくストーリーと、主人公も誰よりもサッカーをうまくなりたい気持ちと、練習するごとにうまくなっていく姿が見ていて引き付けられるものがある。
サッカー漫画の主人公は通常、天才肌の人物であることが多いが、元々上手くない主人公からのスタートは、他のサッカー漫画にはあまりなく斬新なストーリー展開となっている。物語の最後には、日本代表候補にも選ばれるまで成長し、その中でもひたむきに練習して上手くなっていく姿に他の日本代表候補も引き付けられていく。一方の同じチームの天才肌の水野は主人公の姿に嫉妬をしていく。その中で成長していく水野の姿も人間的なストーリーが描かれており、見所となっている。最終的には主人公が、サッカー人生で一番もパフォーマンスを発揮する試合の途中で膝を怪我をし、戦線離脱してしまうが、あきらめずにリハビリし、数年後に復帰する姿までが描かれている。