DUNE/デューン 砂の惑星

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DUNE/デューン 砂の惑星
10

【人生で一度は観ておきたい】ド迫力のダークファンタジー映画

『ブレードランナー 2049』のヴィルヌーヴ監督、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』や『インターステラー』で知られているティモシー・シャラメ主演の超大作。『ロード・オブ・ザ・リング』に並ぶ元祖SF大河小説『DUNE』が原作の、壮大なダークファンタジー映画。

原作でもそうであるように、映画の入りからその独特の世界の説明はなく、急に『DUNE』の世界に私たちは放り込まれる。最初は何が何だかわからない。
だがいつの間にか作品のスケールの壮大さ、圧巻のシネマトグラフィー、数々の名画を手掛けてきたハンス・ジマーのベースがきいた深みのある楽曲、瞬きすることも忘れてしまいそうなアクションシーンに魅了されるのだ。気付いた頃には主人公である美青年ポール・アトレイディスのことを応援している。

流石に名優たちを集めているだけあって演技はもちろん文句なし、出演時間こそ少ないゼンデイヤも、終始存在感が薄れない。でもやっぱり注目したいのは主演ティモシー・シャラメの演技。特にゴム・ジャッバーの痛みのシーンはユニークな撮り方含め、何度観ても飽きない。彼はなんだか苦しみに涙を流す青年役をよくやっている気がするけど、それも頷ける。

本格的に指導者としてのポールが動き出すのは続編(PART2)の方だが、そのイントロなだけというにはあまりに大作すぎる。できるだけ大きな画面でみて欲しい一作である。