不徳のギルド

makkuramotto4のレビュー・評価・感想

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不徳のギルド
9

下ネタ、エロ要素強めで人を選ぶが、設定や世界観が面白いので惹きこまれる

まず大前提として下ネタやエロが強めな作品なので、人によっては苦手かもしれない。
ただ、なぜ女性陣のキャラクターがエロいめに合うのかにも世界観なりの理由があったりと、作品を読み進めていくと面白いと思わせるギミックが多い。
なにより、バトルシーンのレベルが高く、意外にも頭を使っての頭脳戦が多めなのが特に面白いところ。
敵にも味方にもきちんと頭を使って戦うキャラクターがおり、なにより集団戦などを描く時は死んでいるキャラクターがいないのが魅力。

バトル漫画などだと集団戦なのにいつの間にか1対1になっていたり、主人公やメインキャラクターだけが活躍していて、サブキャラクターはただの解説役なんてこともある。だがこの作品では、きちんとその場にいるキャラクターひとりひとりに役割があるのが面白いところ。
エロももちろん魅力のひとつではあるのだけど、仮にエロがなかったらもっと話題になった作品かもしれないと思う。

もし上記で話したような集団戦のバトル展開を見たいのであれば、ぜひマスラオウ戦(ボスエネミーの名前)までは読んで欲しい。
この辺りまで読み進めてもらえればただエロだけでなく、心の描写、世界観の設定、バトル描写のうまさなど、この作品のいろいろな魅力を体感できていることと思う。