ゆびさきと恋々

ゆびさきと恋々

『ゆびさきと恋々』(ゆびさきとれんれん)とは、大学生同士のピュアなラブストーリーを描いた森下suuの漫画作品。講談社の雑誌『デザート』にて2019年から連載され、2024年にはアニメ化を果たした。
生まれつき聴覚に障害を持つ大学生の糸瀬雪は、ある時電車の中で同じ大学に通う波岐逸臣に助けられたことで、彼のことが気になり始める。その逸臣は国際サークルに所属しており、バイトで資金を作っては海外に繰り出すアクティブな青年だった。交わりそうで交わらない雪と逸臣の恋が、2人の周囲の人々も巻き込んでいく。

kwt-19914のレビュー・評価・感想

ゆびさきと恋々
10

こんなにも最高なマンガは生まれて初めて!

この作品は生まれつき耳が聞こえず今までろう学校に通っていた主人公雪が、一般の大学に入学し様々な経験をしていく話になります。

主人公である雪(ゆき)が通学中に電車内で話しかけられますが、雪は耳が聞こえないため困ってしまいます。そこで同じ大学に通っており、バックパッカーとして世界中を旅している一学年先輩の逸臣(いつおみ)に助けられたことをきっかけに、関係を深めていきます。
『ゆびさきと恋々』では主人公である雪と逸臣の恋愛模様だけではなく、雪の友人や逸臣のいとこ、友人などの様々な恋愛模様を見ることができます。
ほかにも、恋愛マンガでありがちな主人公のすれ違いや邪魔者の登場などがなく展開もスムーズに進んでいくため、とても読みやすいです。
そしてこの作品ではただただ恋愛模様を見るだけではなく、ろう者の方が普段どのようなことに困っているのかや、健聴者との感じ方の違いなどを知ることができるため、新たな発見をすることもできました。

さらにこの作品では手話もきちんと監修されているため、実際の手話についても学ぶことができます。しかしマンガでは動作などが多少わかりづらい部分があるのでアニメで確認したり、動画サイトなどで手話の検索などをしてみると、より一層面白く感じられると思います。