海がきこえる

7denunoheyaのレビュー・評価・感想

海がきこえる
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ジブリファンでもこの作品は知らなくても困らない

個人的に、『海がきこえる』は2度と見たくないと思っています。なぜなら、東京からの転校生のヒロイン武藤里伽子が精神的に幼い言動で人を振り回すからです。

この物語は東京の大学へ進学した主人公の拓が、高校の同窓会に参加するべく地元の高知へ帰省する中で、里伽子と関わった当時の記憶の回想でストーリーが展開していきます。
里伽子は、高知育ちの拓に面と向かって「高知弁の男は嫌い」と断言するくらいに、高知への転校が気に入りませんでした。なので文化祭の準備を手伝わずに、1人でさっさと下校して東京の大学に受かるために勉強していました。ある日、里伽子が同級生の女子たちに囲まれて協調性がないことを責められているのを拓は目撃します。拓に見られていたことを知った里伽子は「あんたなんか最低よ!」と泣き叫んできつい一撃を拓に食らわせました。
このシーンを初めて見た際に、「協力しなかったあなたが悪いのになんで拓を叩くの?最低なのはそっちでしょ?」と、怒りと困惑が湧き上がって、里伽子が嫌いになりました。
しかも、拓の親友で里伽子のことが好きだけどこっぴどく振られた松野と里伽子が責められているのを見て見ぬ振りしたことで喧嘩になり、卒業まで絶交してしまいます。
そして物語の終盤に拓は東京で里伽子と再会し、「やっぱり武藤が好きなんじゃ…」という拓の一言で映画は終幕になりました。
里伽子の身勝手のせいで松野と絶交した(同窓会で仲直りした)のに、里伽子は拓や松野、それに同級生たちに嫌な青春の思い出を与えたのに、なぜ今だに恋情を抱けるのか、頭が?だらけでした。
拓の心情が理解できなくて拓にも嫌悪感を抱き、この映画は2度と見ないと決めました。