渇いた心に潤いを与えてくれる作品
ずっと気になっている映画ではあったんですが、なかなか見る時間が作れずやっと見る事ができました。
親が離婚再婚を繰り返して、中学生になるまでに合計で母親2人、父親3人。最終的に全く血の繋がってない父親と2人暮しっていうとんでもない境遇の設定なのに、出てくるのは良い人ばかりで、初回に見た時は内容を理解するのが大変でした。
永野芽郁さんが「みぃたん」というのも途中まで分からなかったし、石原さとみさん演じる女性像も最初の印象は良くなかったです。でも物語が進んでいく内に色々な線が繋がっていって、愛に溢れていて、こころが暖かくなる作品でした。
いろんな親子の愛を見て、いつも自分を信じて見守ってくれる親のありがたさについて考えさせられたし、いつか自分も愛のある家庭を築きたいと思ったほどです。
タイトルの付け方も素敵だなあと思いました。ラストになって込められた意味が分かるタイプの展開です。エンドロールに流れる写真もとても良くて、しばらく余韻が続きました。卒業式のシーンは記憶では2回ほど出てくるのですが、とにかく号泣してしまいました。
永野芽郁さんは自然体で演技をされているのが素晴らしく、とても感情移入する事ができました。「この家庭環境で主人公が捻くれずに明るい女の子に育ったのは、みんなにしっかり愛情をもらえてたからなんだろうな。愛情はとっても大切なんだ」と、どこか過去に失くしてしまっていた自分の冷めた感情が揺さぶられました。
1度目より2度目に観た時の方が、内容もより深く理解でき、涙する場面も多くなるかもしれないと思います。また時間を作って作品に触れたいと思う、素敵で考えさせられる映画でした。個人的には、みぃたんを演じた子役の女の子がこの作品のMVPだと思います。