主役から脇役まで面白いアニメ
アニメ版「かぐや様は告らせたい」。
世間知らずの生徒会副会長のお嬢様が、同じ学園に通う生徒会長に告らせたいだけだったはずが、だんだんと本気の恋をしてしまう物語である。
「恋愛は、好きになったほうが負けである」など、思春期によく聞いた言葉が何度もでてくるし、やりとりや思考がまさしく「思春期の頃の私」で、何度も同意・爆笑してしまうのだ。
かぐや様は、大金持ちの有名なお家柄のご令嬢。それゆえに知らない世間の常識もあり、(というよりも、あえて知らされていないことも)タコさんウィンナーを見たことがなかったり、自販機に1万円札を入れようとして入らなくて焦ったりなど、かわいらしい面も見られる。
脇役も性格が濃く、書紀の藤原さんはボヘ~・ふわ~・きゃぴ~っとしているのに様々な面で面倒見がよかったり、会計の石上君は陰キャなのに細かい優しさがあって、いじられ方もまた「かわいそうに…」と言いながらも思わず苦笑いさせられてしまう、個人的に重要なキャラだ。
中学時代、もしくは高校時代に、多くの人が経験したであろう「すっぱい恋」とでもいおうか、そんな心が中心となった物語だ。
「あー、あのころは確かに...」と、きっと誰もが1度は「青春の日々」を思い出すであろう。