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笑えて切ないホラーなコメディー
池田エライザ、オダギリジョー主演のホラーコメディー。
事故物件に数ヶ月住まわせることによって、その物件は事故物件ではなくなる。
池田エライザ演じる御子(みこ)は、叔父が不動産屋から依頼される事故物件に住むという仕事をしている。
御子には幼い頃から、この世のものではない者が見える。依頼された物件で何か見たり聞いたりしても一切関わらない、また近所の人とも関わらないというルールで仕事をしていたのだが、あるアパートに住む事になり、そのルールが通用しなくなってしまったのだった。
あらすじだけを聞くとなんだがおどろおどろしい雰囲気の映画と思われるが、出てくる元住人がやたらと魅力的かつユーモアに描かれている。
どの元住人も自殺や他殺と不幸な亡くなり方をしているのだが、コミカルに描かれていてつい笑ってしまう。
そんなコミカルな元住人達だが、思いを残したままこの世を去った悲しみには思わず涙してしまう。
御子を父親代わりに支える母方の叔父を演じたオダギリジョーの、優しく見守る表情が素敵である。
ラストはなんとなく想像のつく範囲ではあるがホラーコメディーでありながら、1人の少女が死者と関わる事で己の心の殻を破り成長していく姿は感動ものである。