僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia

『僕のヒーローアカデミア』とは、堀越耕平が『週刊少年ジャンプ』で連載している漫画、及びそれらを原作とするアニメ、ゲーム作品。舞台は多くの人が超常能力「個性」を持つことが当たり前の世界。そこでは個性を悪用する敵(ヴィラン)を取り締まる「ヒーロー」が憧れの存在となっていた。ヒーローを夢見る少年、緑谷出久は何の能力を持たない「無個性」だった。これは出久が「最高のヒーロー」になるまでの物語である。

latolabo0のレビュー・評価・感想

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
10

正義とは

ヒーローを題材とした漫画だが、スポットライトが主人公側であるヒーローだけではなく敵であるヴィランにも当たるため、読んでいて苦にならない作品だ。
個性と呼ばれる能力を使うのももちろんだが、何より主人公の緑谷出久が始めから強い人間じゃないことが魅力である。無個性だった頃、幼なじみにいじめられていたことや、個性を与えられてもすぐに使いこなせるわけではなく、肉体づくりをしたり、制御できずに体がボロボロになったりと人間らしい歩み方をしているなと感じた。
ヴィランにもそれぞれ歩んできた人生があるのも魅力的だ。虐待や異形ゆえの苦労など、見ているこちら側も辛くなるような過去が描かれているので、推しが増えること間違いなしだろう。
ヒーローにもヴィランに加担したり、子供を虐待したりと綺麗なものばかりじゃないと思えるのもいいところだ。
ヒーローを題材にしているが、綺麗事ばかりじゃなくて、それぞれの過去が辛く悲しいもので、ヒーローにもヴィランにも良い人と悪い人がいるのが人間らしくて読みやすいのではないかと感じた。
内通者が生徒から出ているのは怖いところだが、元無個性を内通者にするという主人公と対になる展開で益々面白くなっている。
今後の展開も楽しみだ。